消化器内科

消化器内科について
消化器内科では、食べ物の通り道である食道・胃・小腸・大腸や、肝臓・胆のう・すい臓など、お腹に関わる臓器の病気を診ています。
胸やけ、胃の痛み、便秘や下痢、血便などの症状がある方が受診対象です。
専用の機器を使った検査を行い、生活習慣のアドバイスや薬による治療も行います。
気になるお腹の症状がある時は、早めにご相談ください。
こんなお悩みはありませんか
- 下痢もしくは便秘の状態が続いている
- 食欲不振が続いている
- ゲップの回数が多い
- よく胸やけがする
- 血便が出る
- 腹痛が頻繁に起こる
- お腹が張っている感じがする
- 吐き気がしたり嘔吐することがある
そもそも消化器内科の
診療とは

口から肛門まで続く管を消化管といい、食べ物の消化・吸収・排泄を担います。食道・胃・十二指腸・小腸・大腸などが含まれ、肝臓・膵臓・胆のうの病気も消化器内科の診療範囲です。
腹痛・吐き気・下痢・便秘といった症状の原因は、感染症から腫瘍・潰瘍・結石まで多岐にわたります。
原因を突き止めるために必要と医師が判断すれば、視診や触診だけでなく、内視鏡検査といった詳細な検査を行うなどして診断をつけていきます。
消化器内科で対応する
主な疾患
食道の疾患
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逆流性食道炎

逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流して炎症を起こす病気です。誰にでも胃酸の逆流は起こりますが、長時間続くと食道粘膜が傷つき炎症に発展します。成人の約1~2割が発症するとされ、特に中高年に多く見られます。症状が悪化すると生活に支障をきたすため、早めの検査が推奨されます。治療は生活習慣の改善や減量、薬物療法が中心です。
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食道がん

食道がんは食道の粘膜にできる悪性腫瘍で、扁平上皮癌が大半を占めます。主な要因は喫煙と多量の飲酒で、特にお酒を飲むと顔が赤くなりやすい方は発症リスクが高いとされています。
男性に多く、発症は中高年に増え、特に70代がピークです。食事がつかえる感じがある方や日常的に飲酒量が多い方は、早めの受診をおすすめします。 -
パレット食道

バレット食道は、胃酸の逆流によって食道の粘膜が変化する病気です。酸っぱいゲップや胸焼けなどの逆流症状がある人に起こりやすく、初期には自覚症状がほとんどありません。しかし、病変が広がると食道がんのリスクが高まり、欧米ではバレット食道由来のがんが多く報告されています。
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食道裂孔ヘルニア

食べ物は口から食道を通って胃に送られます。胸と腹を隔てる横隔膜には、食道が通る穴(食道裂孔)があり、ここを通して胃の一部が腹腔から胸腔に飛び出す状態を食道裂孔ヘルニアといいます。この病気は胃酸が逆流しやすくなるため、逆流性食道炎を併発することがあります。
胃の疾患
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胃痛

胃は食べ物の消化や殺菌のために強い酸性の胃液を分泌します。通常は胃粘液が胃壁を保護していますが、このバランスが崩れると胃粘膜が傷つき、炎症や胃痛が起こります。原因には生活習慣や自律神経の乱れ・ストレスによる胃機能低下が関係します。
また、ピロリ菌感染も胃痛の原因で、慢性胃炎や胃潰瘍・胃がんのリスクを高めることがあります。 -
急性胃炎・慢性胃炎

胃酸は胃内を酸性に保ち、消化を助けたり細菌を死滅させます。通常は胃粘膜を傷つけませんが、暴飲暴食やストレスで消化・防御機能が低下すると炎症が起こりやすくなります。
胃炎は大きく「急性胃炎」と「慢性胃炎(萎縮性胃炎)」に分かれます。急性胃炎は過度の飲酒や暴食・刺激物・薬の副作用・ストレスなどが原因です。慢性胃炎はピロリ菌感染により炎症が繰り返され、胃粘膜が萎縮して起こります。 -
胃潰瘍

胃潰瘍は胃の粘膜が傷ついてへこみが生じる病気で、痛みを伴うことがあります。進行すると出血や穿孔(穴があく)を起こすこともあり、黒い便が出た場合は胃潰瘍による出血が疑われるため早めの受診が必要です。
主な原因にはヘリコバクター・ピロリ感染があり、この場合は除菌治療が有効です。また、特定の痛み止めの使用で発症しやすくなることもあります。さらに、胃がんが背景にある可能性もあるため、症状がある場合は胃カメラ検査や生検による確認が重要です。 -
胃がん

胃がんはかつて日本で死亡原因のトップでしたが、近年は減少しています。それでも高齢者を中心に命に関わる疾患であるため、定期的な検診が重要です。
主な原因はヘリコバクターピロリ菌で、除菌治療が有効です。自覚症状は少なく、食欲低下や体重減少がある場合は検査が必要です。早期発見できれば内視鏡で切除できる場合もあり、当院では除菌治療と併せて内視鏡検査を推奨しています。
大腸の疾患
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大腸ポリープ

大腸ポリープは、大腸の内壁にできる粘膜の隆起で、多くは良性ですが、一部は悪性化することがあります。症状がほとんどないため、検診で偶然発見されることが多いです。
40代以降は腸の健康確認のため、定期的なスクリーニング検査が推奨されます。原因には加齢・家族性大腸腺腫症などの遺伝・潰瘍性大腸炎などの既存疾患のほか、運動不足や喫煙・飲酒、糖尿病などの生活習慣も関与します。 -
大腸がん

大腸がんの多くは、良性ポリープ(腺腫)が悪性化して発症します。
そのため、検診でポリープが見つかった場合は切除が推奨されます。症状には肛門出血や血便、便への血の付着、排便習慣の変化、便の細さの変化などがあります。
早期であれば内視鏡切除が可能ですが、進行すると手術や抗がん剤治療が必要になります。そのため、定期検診や症状があった際の早期検査が重要です。 -
過敏性腸症候群

過敏性腸症候群(IBS)は、腹痛や腹部膨満、下痢や便秘などの便通異常を伴う疾患で、成人の約20%が発症するといわれる一般的な病気です。
大腸の運動や分泌の異常が原因で、器質的な異常は認められません。主な誘因はストレスで、発症は20~40代に多く、男女で症状の傾向が異なります。男性は下痢型、女性は下痢と便秘が交互に起こる混合型が多く見られます。 -
大腸憩室炎

大腸憩室は通常複数でき、後天的に形成されることが多いです。大腸壁の強さと腸内圧のバランスが崩れることで発生し、便秘の増加や加齢が関係します。便を押し出す際に腸の動きが強まると内圧が上がり、耐えられない部分が外側に膨らんで憩室が生じます。
消化器内科で行う
主な検査

当院の消化器内科では、胃内視鏡検査(胃カメラ)・腹部超音波検査(エコー)・CT検査などを用いて、消化器疾患の診断・評価を行っています。
これらの検査により、胃や腸・肝臓・胆のう・膵臓などの状態を詳しく調べることが可能です。
また検査結果に基づき、より精密な検査や専門的な治療が必要と判断した場合には、連携している医療機関へ速やかにご紹介いたします。
胃カメラ
胃内視鏡検査(胃カメラ)は、胃・食道・十二指腸の内部を観察する上部消化管内視鏡検査です。胃潰瘍や胃炎・食道炎・十二指腸潰瘍の診断だけでなく、食道がんや胃がんの早期発見にも有効です。ヘリコバクター・ピロリ菌の感染確認も可能で、慢性胃炎や胃がんの検査・診断にも役立ちます。
「胃カメラは苦しい」と感じる方もいますが、当院では最新型の痛みが少ない内視鏡を使用し、身体的負担を最小限に配慮しています。検査が必要な場合は、ぜひご相談ください。
ピロリ菌検査
ピロリ菌検査は、胃に感染しているヘリコバクター・ピロリ菌の有無を確認する検査です。感染が続くと胃炎や胃潰瘍、さらには胃がんのリスクが高まるため、早期発見と除菌が重要です。検査方法には、尿素呼気試験、血液や尿による抗体検査・便中抗原検査・内視鏡での組織検査などがあります。